お知らせ
熱中症注意、膀胱炎、糖尿病、痛風
[ 2018/5/15 ]


熱中症
今年は、寒暖差が激しいようですが、5月中旬から蒸し暑い日が続き、すでに熱中症のリスクが高くなっています。「熱中症」とは、発汗や循環機能に異常をきたし、体温の調節がうまくできなくなることによって起こる、めまい・けいれん・吐き気・意識障害・頭痛など様々な体の不調を総称した症状です。普段の体調管理に心がけ、普段から脱水にならないようにこまめに水分と電解質の補給を行いましょう。気温がそれほど高くなくても湿度が高いと、汗や循環機能に異常をきたし、体温の調節がうまくできなくなります。必要に応じてエアコンの除湿機能を使いましょう。

膀胱炎、腎盂腎炎
熱中症とも関係しますが、夏は発汗が多くなり、尿量が減ることで膀胱炎のリスクが高くなります。トイレが近い(頻尿)、排尿時に痛みがあるなどが典型的な膀胱炎の症状です。女性に膀胱炎が多いのは、女性の体の構造と関係があり、尿道が男性に比べて短く直線的なので、膀胱に細菌が侵入しやすいためと言われています。典型的な膀胱炎症状がなく、突然高熱が出て腎盂腎炎になって来院される方もいらっしゃいます。腎盂腎炎になると、抗生物質の内服だけでは改善せず、点滴が必要になることも多く、重症になると入院治療が必要です。普段から水分補給をこまめにすることや、トイレを我慢しないことが重要です。

ペットボトル症候群
暖かくなるこの時期に話題になるものに、ペットボトル症候群というものがあります。ペットボトル症候群の正式名称は「ソフトドリンク・ケトーシス」といいます。もともと糖尿病と診断されていなかった人が、糖分を含む清涼飲料水やスポーツドリンクを大量に飲んだために、血糖値が上昇し、糖尿病を発症するもので、意識を失うこともあります。清涼飲料水には多くの糖分が含まれていることが多いのですが、それを知らずに大量の清涼飲料水を飲んでしまい、糖分をエネルギーに変えるインスリンの量が不足することでケトン症(ケトン体と呼ぶ物質が血液中に増えすぎると意識がもうろうとしてくる)になってしまうというのがペットボトル症候群のメカニズムです。糖尿病の患者さんでは、ソフトドリンクは当然禁止すべき飲み物で、当院の外来でも常に注意を喚起しています。

髙尿酸血症と痛風
これからの時期は、脱水傾向になることが多く、ビールの美味しい季節でもあるからでしょうか、痛風を発症する方が多いようです。高尿酸血症を指摘されている方は注意が必要です。尿酸値を下げる薬で有効な薬物治療法は、かなり確立されていますので、専門医による治療を受けましょう。当院では、痛風財団の痛風協力医療機関として、学会の治療ガイドラインに従った診療をしています。