お知らせ

2013年
2013年12月21日
インフルエンザ、年末年始の臨時休業

インフルエンザ流行

 感染症情報センターの情報によると、インフルエンザが流行し始めています。すでに当院でもA型、B型インフルエンザが検出されています。インフルエンザは、腎臓、肺や心臓などに慢性の疾患のある方、免疫の低下している方、糖尿病の方が重症化しやすいとされています。しかし、糖尿病を持っていることそのものがインフルエンザの病状を悪化させるわけではなく、血糖管理がきちんと行われている人は一般の人が新型インフルエンザにかかる場合と大きな差はありません。ただし、糖尿病があっても治療を受けていない人、血糖管理の悪い人、合併症を持つ人は十分な注意を払わなければなりません。糖尿病があっても治療をまだ受けていない方は、早めに医療機関を受診され、治療を受けて下さい。関節リウマチなどリウマチ性疾患のある方は、ステロイド、生物学的製剤など免疫力低下を来しうる薬剤を使用していることがあり、腎臓、肺や心臓などに慢性の疾患のある方、免疫の低下している方と同様に、可能な限り人混みを避け、外出時はマスクを着用し、充分な手洗いやうがいを慣行されることをお勧めします。

年末年始の臨時休業

 今年は12月28日(土)午前の診療で終了し、来年は1月6日(月)より診療を開始いたします。
2013年11月15日
ノロウイルス胃腸炎、年末年始の臨時休業

ノロウイルス胃腸炎の流行

 ノロウイルスは、以前、小型球形ウイルス(SRSV)と呼ばれていたウイルスで、子供から高齢者に至る広い年齢層で急性胃腸炎を引き起こすウイルスです。この感染症は一般に11月から3月の冬季に流行します。今年も年末にかけて流行することが予測されていますが、すでにノロウイルスを含めた感染性胃腸炎が流行っているようです。潜伏期間は十数時間から2~3日で、主な症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、37~38℃の軽度の発熱です。ノロウイルスの感染はほとんどが経口感染であり、次のような感染経路が考えられています。
  1. 感染者のウイルスが大量に含まれる便や吐物などから直接もしくは二次的に感染する場合
  2. 調理などを行う食品取扱者が感染していて、その人を介して汚染した食品を食べた場合
  3. ウイルスに汚染された貝類(特に二枚貝)を生あるいは十分に加熱調理しないで食べた場合
 
 治療としては、インフルエンザと違って特効薬がなく、対症療法のみです。患者の便や吐物には大量のウイルスが排出されますので、感染予防のために次のことを守ることが大切です。
  1. 食事の前やトイレの後などは、石鹸を使いしっかりと手を洗う。
  2. タオルなどは共用で使用しないで、出来れば使い捨てのペーパータオルを使う。
  3. 下痢や嘔吐の症状がある人は、直接食品を取り扱う作業をしない。
  4. 食品の加熱は充分に行い、食品の中心温度を85℃に保ったまま1分以上加熱するように調理する。
  5. 便や吐物の処理をする時は素手で触らず、必ずビニール手袋を使用し、汚物の消毒は市販の塩素系消毒剤(漂白剤)を希釈したものを使用する。
  6. 嘔吐物や下痢便で汚れた衣類は、マスクと手袋をした上でバケツやたらいなどでまず水洗いし、更に塩素系消毒剤で消毒する。高齢者や免疫力の低下している方は、重症化する可能性がありますので、感染予防には十分注意しましょう。

年末年始の臨時休業

 今年は12月28日(土)午前の診療で終了し、来年は1月6日(月)より診療を開始いたします。
2013年10月18日
インフルエンザワクチン、秋の花粉症など

インフルエンザワクチン

 インフルエンザワクチンの接種が当院でも始まりました。A/カリフォルニア(H1N1), A/テキサス(H3N2)、B/マサチュセッツに対する3株混合ワクチンです。インフルエンザワクチンは、インフルエンザに罹らないようにする効果よりも、罹ったときに軽症で済むという効果が期待されるものです。インフルエンザにかからないためには、ワクチン接種だけでなく、インフルエンザ流行時には可能な限り人混みを避け、外出時はマスクを着用し、手洗いうがいを慣行されることをお勧めします。

秋の花粉症

 厳しい暑さの長い夏も終わり、東京近郊でも、すでに秋の花粉症が始まっているようです。秋の花粉症の原因は、春とは違い、イネ科やキク科、ブタクサ属などの、背が低い、いわゆる雑草の花粉です。これらの植物は背丈が低く、花粉は数10mの範囲にしか広がりません。そのため、その植物が生えている場所に近づかなければ、かなり花粉を避けることができます。スギ花粉症と同様に、花粉症対策は、早めに受診され、抗アレルギー剤の内服を早めになさることが大切です。

肺炎球菌ワクチン

 肺炎球菌は、肺炎を起こす代表的な細菌ですが、最近では抗生物質が効かない肺炎球菌も増えており、予防の重要性が再認識されています。肺炎は死に至ることもある怖い病気です。このワクチンは、肺炎球菌による感染症の約8割に有効とされ、約5年間効果が持続します。高齢の方や免疫の低下している方には、接種を受けられることをお勧めしています。このワクチンは、保険は適応されませんので自費になりますが、年令によっては、豊島区など多くの地域で助成制度があります。このワクチンは直接インフルエンザウイルスには有効ではありませんが、インフルエンザウイルス感染に伴う、細菌性肺炎の原因菌として重要な肺炎球菌に対するワクチンです。、肺炎球菌ワクチン接種は、インフルエンザワクチンとは1~2週間以上空けていただいて接種することが可能です。どちらのワクチンが先でも結構です。このワクチンは、肺炎球菌以外の細菌やウイルスによる肺炎には予防効果はありません。ワクチンは、あくまでも予防法の一つで、うがい、手洗いの慣行が感染予防の基本ですので、特に外出先から戻られた後は、うがい、手洗いを忘れずにしましょう。
2013年08月23日
爪白癬、シェーグレン症候群など

爪白癬

 白癬菌(水虫菌)は、高温多湿な場所が大好きで、現在のような蒸し暑い夏には、活動が活発になります。 爪が白く厚くもろくなる、爪水虫(爪白癬)は、塗り薬では効果不十分で、内服薬が必要になります。見つけたら早めに受診しましょう。最近は1週間内服薬を多めに飲んで3週間休むというパルス療法もあり、有効性が証明されています。また、糖尿病などの病気がある方は、重症化しやすいので、水虫、特に爪白癬のある方は、糖尿病などの内科の疾患がないかどうかも検査してもらいましょう。

口の中が乾く病気

 唾液の分泌する量が減って口の中が乾いた状態になる「ドライマウス(口腔(こうくう)乾燥症)」が、最近若い女性にも多く発症しているようです。「口の中がネバネバする」、「舌が痛い」などの不快な症状から、会話や食事など日常生活に支障をきたすケースも少なくありません。糖尿病や膠原病の一つであるシェーグレン症候群が原因のことがあります。疾患によって、治療方法が異なりますので、早めに精密検査を受けられることが必要です。特に、眼の乾燥症状「眼がゴロゴロする」、「眼に何か入った感じがする」があったり、眼科でドライアイと診断されている方は、シェーグレン症候群の可能性が高いです。また、関節リウマチの患者さんには、シェーグレン症候群を合併することが多いことが知られています。唾液や涙は、ただ単に口の中や眼の表面を潤すだけでなく、細菌やウイルスから守る感染防御に重要な働きをしています。民間療法に頼らず、きちっと診断して治療することが重要です。

ホームページの写真をリニューアルしました

 当院のホームページの最初のページの写真を新しくしました。院長が以前留学していた米国カリフォルニア大学サンフランシスコ校を今年訪問した際に、途中で寄ったヨセミテ国立公園で撮影しました。
2013年07月30日
熱中症、夏季臨時休診、スマホ対応

熱中症

 今年の夏は予想通り暑くなり、熱中症のリスクが高くなっています。繰り返しになりますが、「熱中症」とは、発汗や循環機能に異常をきたし、体温の調節がうまくできなくなることによって起こる、めまい・けいれん・吐き気・意識障害・頭痛など様々な体の不調を総称した症状です。普段の体調管理に心がけ、普段から脱水にならないようにこまめに水分と電解質の補給を行いましょう。

夏季臨時休診

 今年は8月12日(月)から8月16日(金)を臨時休診とさせていただきます。8月17日(土)からは通常診療とさせていただきます。また、院長出張のため、8月10日(土)は早めに終了しますので、12時半までには来院くださいますようお願いいたします。以上お間違えの無いようにお願いいたします。

スマホ対応

 当ホームページはスマートフォン対応に対応するようになっています。最近は道案内をしてくれるアプリもありますから、当院に初めて来られる方にはとても便利だと思います。どうぞご利用ください。
2013年06月19日
熱中症、痛風、夏季臨時休診など

熱中症

 梅雨に入ってから蒸し暑い日が続いております。熱中症のリスクが高くなることが危惧されております。「熱中症」とは、発汗や循環機能に異常をきたし、体温の調節がうまくできなくなることによって起こる、めまい・けいれん・吐き気・意識障害・頭痛など様々な体の不調を総称した症状です。普段の体調管理に心がけ、普段から脱水にならないようにこまめに水分と電解質の補給を行いましょう。

夏季臨時休診

 今年は8月12日(月)から8月16日(金)を臨時休診とさせていただきます。8月17日(土)からは通常診療とさせていただきます。また、院長出張のため、8月10日(土)は早めに終了しますので、12時半までには来院くださいますようお願いいたします。以上お間違えの無いようにお願いいたします。

髙尿酸血症と痛風

 健康診断などで、尿酸が高いと指摘された方も多いことでしょう。高尿酸血症は、そのものは何も症状は起こしませんが、放っておくと痛風(通常1つの関節が赤く腫れて痛くなる)や腎障害を起こし、動脈硬化(心筋梗塞や脳梗塞の原因)のリスクにもなります。昨年、髙尿酸血症の薬としては久しぶりの新薬が出ました。その薬を含め、尿酸値を下げる薬で有効な薬物治療法は、かなり確立されていますので、専門医による治療を受けましょう。当院では、痛風財団の痛風協力医療機関として、学会の治療ガイドラインに従った診療をしています。

改めて、木曜午後休診について

 昨年1月から木曜日は午前中のみの診療になっております。お間違えの無いようにお願いいたします。
2013年05月29日
水虫、ペットボトル症候群

水虫(白癬菌症)

 そろそろ梅雨の季節を迎えようとしています。水虫は、白癬菌という真菌(カビ)が原因で起こる感染症で、足の趾の間や足の裏の皮膚がむけて、痒くなります。白癬菌は、ほかのカビと同様、高温多湿な場所が大好きで、これからの蒸し暑い梅雨時から夏場にかけて、活動が活発になります。多くは、軟膏を根気よく使えば、良くなります。また、爪が白くもろくなる爪水虫(爪白癬)は、通常塗り薬では効果不十分で、内服薬が必要になります。内服薬は他の内服薬との相互作用もありますので、医師にご相談ください。また、糖尿病などの病気がある方は、重症化しやすく、足が広い範囲で化膿する可能性もありますので、水虫のある方は糖尿病などの内科の疾患がないかどうかも検査しましょう。

ペットボトル症候群

 暖かくなるとコーラなどの清涼飲料水を飲む人が増えてきます。最近話題になるものに、ペットボトル症候群というものがあります。ペットボトル症候群の正式名称は「ソフトドリンク・ケトーシス」といいます。もともと糖尿病と診断されていなかった人が、糖分を含む清涼飲料水を大量に飲んだために、血糖値が上昇し、糖尿病を発症するもので、意識を失うこともあります。清涼飲料水には驚くぐらい多くの糖分が含まれていることが多いのですが、それを知らずに大量の清涼飲料水を飲んでしまい、糖分をエネルギーに変えるインスリンの量が不足することでケトン症(ケトン体と呼ぶ物質が血液中に増えすぎると意識がもうろうとしてくる)になってしまうというのがペットボトル症候群のメカニズムです。インスリンとはブドウ糖をエネルギーに変換する膵臓から分泌されるホルモンです。通常、血糖値はインスリンなどのホルモンによってある程度一定に保たれるようになっています。しかし、清涼飲料水などを多量に摂取すると体内の血糖濃度の上昇にインスリンの分泌が追いつかなくなります。血糖値があがりすぎると血中の糖の濃度を薄めるために水分が欲しくなり喉が乾きます。このときに清涼飲料水を飲んでしまうとさらに血糖値があがり、さらに喉が乾いてしまいます。この悪循環を繰り返しをしているとインスリンの働きが低下・不足してしまい、結果ケトン症を発症してしまうことがあるのです。糖尿病の患者さんでは、ソフトドリンクは当然禁止すべき飲み物で、外来でも常に注意を喚起しています。最近の若者は、お茶や水の代わりに食事と一緒に清涼飲料水を飲む傾向が有るようです。この病気は、若くて肥満体形の男性に多いと言われていますが、中高年にも起きる場合がありますのでこれからの季節は注意が必要です。治療は、脱水の改善とインスリン注射による効果がでれば、インスリン治療の継続が必要な場合は少なく、食事や運動で制御も可能といわれています。
2013年04月19日
帯状疱疹など

帯状疱疹

 大抵の人が子供のころに罹る水ぼうそう(水痘)と同じウイルス(水痘帯状疱疹ウイルス)が、神経の付け根に残っていて、体力が落ちたときに水疱を伴う紅い発疹として現れる病気です。多くは、痛みを伴い、神経痛は、発疹が消えてからも長く残ることがあります。痛みを伴う湿疹が典型的ですが、まれにはかゆみを伴うこともあり、これからの時期はあせもなどの湿疹が起こりやすい時期ですので、普通の湿疹と間違えて、治療が遅れることもあります。原因の分からない湿疹が出たら早めに受診しましょう。また、この病気は、糖尿病などの免疫が低下する病気がある方は、起こりやすく重症化しやすいので、帯状疱疹になった人は、糖尿病などの内科疾患がないかどうかも検査してもらいましょう。実際に、帯状疱疹の発症をきっかけに、糖尿病と診断されたケースもあります。この原因ウイルスに対する治療は、早ければ早いほど有効で、後遺症も残しにくいので、早めの受診が肝心です。

Who's Who in Medicine and Healthcare

 Who's Who in Medicine and Healthcareという「Marquis Who's Who」の医学・医療編に院長が掲載されたと、以前報告しましたが、2013年のMarquis Who's Who in the Worldにも院長が掲載されました。アメリカを中心に世界各国の各界の著名人情報を収録した人名年鑑です。賞でも何でもないのですが、名誉なことのようです。
2013年03月25日
春の花粉症

春の花粉症

 当院は、東京の豊島区大塚にありますが、東京近郊では、スギ花粉症のピークをほぼ過ぎたと思われます。すでにヒノキ花粉が飛び始め、4月上旬~中旬にピークを迎え、5月まで続くと思われます。その他の春の花粉症の原因としては、4~5月のシラカンバと1~4月のハンノキが挙げられます。花粉症治療は、早めに受診され、抗アレルギー剤の内服を早めになさることが基本です。お花見シーズンのこの時期は、気温差も激しく、風邪にかかることも多いです。花粉症と風邪症候群の鑑別も重要ですので、自己判断で薬を内服せずに、早めに受診なさることが大切です。
2013年02月22日
花粉症、論文掲載

花粉症対策2013

 東京近郊では、今週から本格的に花粉が飛散するようです。今年は、PM2.5という大気汚染物質や黄砂の影響も懸念されます。繰り返しになりますが、花粉症対策は、早めに受診され、抗アレルギー剤の内服を早めになさることが大切です。
 花粉症と風邪の鑑別も重要ですので、鼻水、鼻づまりのある方は早めに受診されることをお勧めします。また、花粉症対策は、抗アレルギー剤の内服を早めになさることが大切です。内服薬を続ける事とともに、抗原に暴露しないようにマスクやゴーグルを着用することも大切です。

全身性エリテマトーデスに関する論文

 自治医大と当院などの共同で、全身性エリテマトーデスに関する論文が著名な英文医学雑誌Arthritis Rheum. 2013 Feb;65(2):457-63. に掲載されました。また、私が特別編集委員長を務めた全身性エリテマトーデスに関する論文特別号Autoimmune Dis. 2012;2012:815753. も出版されました。
2013年01月21日
インフルエンザ大流行、花粉症、スマホ対応

インフルエンザ大流行

 豊島区でも本格的にインフルエンザが流行しています。例年よりも速いペースで急激に患者さんが増えているという印象です。インフルエンザワクチンはインフルエンザに罹らなくするというよりも、インフルエンザに罹った際に重症化しないようにする作用が強いと考えられています。インフルエンザワクチンの接種を受けた方も、インフルエンザにかからないためには、可能な限り人混みを避け、外出時はマスクを着用し、帰宅後は手洗いうがい、出来れば洗顔も慣行されることをお勧めします。

花粉症対策2013

 今年は花粉の量は昨年よりも多いと報道されています。花粉症と風邪の鑑別も重要ですので、鼻水、鼻づまりのある方は早めに受診されることをお勧めします。また、花粉症対策は、抗アレルギー剤の内服を早めになさることが大切です。内服薬を続ける事とともに、抗原に暴露しないようにマスクやゴーグルを着用することも大切です。早めに対策を講じる事をお勧めします。

スマホ対応

 当ホームページはスマートフォン対応に対応するようになりました。最近は道案内をしてくれるアプリもありますから、当院に初めて来られる方にはとても便利だと思います。どうぞご利用ください。